LA郡、生理用品やオムツを無料提供へ 参事会が試験的プログラム承認(4/6)

【ロサンゼルス5日】ロサンゼルス郡参事会は5日、生理用品やオムツなどのパーソナルケア用品を無料で提供するプログラムを承認した。

 同プログラムは、ヒルダ・ソリス参事とシェイラ・クール参事が提案した。公園、図書館、社会福祉部門、博物館、文化施設と協力し、パーソナルケア用品を無料提供する1年間のパイロット・プログラムとして実施され、成功した場合、継続に向けた資金源調達の可能性が検討されることになる。

 動議では、「近年、衛生用品は高価で女性に過度な負担をかけているとの認識が広まりつつある」と説明。「生理用品や生理教育へのアクセスが不十分な”生理の貧困”は、格差を生み、女性へのさらなる経済的負担になる」としている。

 動議によると、州立大学、コミュニティー・カレッジ、中学校、高校のキャンパスでまもなく、無料の女性用衛生用品の提供が開始される。また、UCLAは今週から、このプログラムをスタートさせる予定。

 また、ロサンゼルス市は、5カ所の公立図書館のトイレで生理用品を提供するプログラムを試験的に実施する。

 生理がある10代の女子を対象にした2021年の全国調査では、4人に1人が経済的な理由で生理用品を買うのに苦労していると回答。2019年の5人に1人から増加した。さらに5人のうち4人が、生理用品を入手できないために授業を欠席したことがある、または知人が欠席したと答えた。

 プログラムの動議によると、平均的な女性は、一カ月あたり$13.25を生理用品代に費やしている。オムツについても、原材料や輸送費の値上がりでその価格は高騰しており、家計を圧迫していると説明。最近のインフレ前でも、低所得層はオムツ代に年間約$1,000を費やし、税引き後の所得の約14%を占めるとしている。

 

 

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