【ロサンゼルス7日】連邦航空局(FAA)が政府閉鎖を受け、全米の航空便を縮小する命令を発令したため、南カリフォルニアの旅行者にも金曜日の朝、フライトの運航状況を確認する人の姿が目立った。
FAAが対象とした40空港は24州以上にまたがり、アトランタ、ダラス、デンバー、シャーロット、ノースカロライナ、ロサンゼルスといったハブ空港も含まれる。
カリフォルニア州は今回の発令の影響を大きく受けており、サンディエゴ国際空港(SAN)、オークランド国際空港(OAK)、サンフランシスコ国際空港(SFO)も対象に含まれ、カリフォルニア州で影響を受ける空港は合計5つとなった。
FAAの削減命令について
FAAによると、削減は4%から始まり、11月14日までに10%まで段階的に拡大される。削減は午前6時から午後10時まで実施され、すべての民間航空会社に影響を与える。FlightAwareによると、金曜日の朝時点で、全国で815便以上が欠航となった。
FAAは、1ヶ月以上無給で勤務している航空管制官の負担を軽減するために、削減が必要だと述べている。多くの管制官が週6日勤務に加え、強制的な残業を強いられており、経済的負担と疲労が増大するにつれ、解雇を申し出る管制官が増えている。
この命令は、トランプ政権が議会民主党に対し、政府閉鎖の終結に向けて圧力を強めている中で発令された。
フライトが欠航になった場合はどうすればいい?
航空会社は、週末の旅行予定がある乗客に対し、アプリで最新のフライト状況を確認するよう指示した。
運輸省によると、航空会社はフライトが欠航になった乗客への払い戻し義務があるが、遅延や欠航が航空会社の管理下にある要因によるものでない限り、食事やホテル宿泊などの二次的な費用は負担しない。
業界アナリストのヘンリー・ハートヴェルト氏は、今回の削減は「米国の航空輸送システム全体に顕著な影響を与える」と警告した。
削減対象となった2つの空港は、テネシー州メンフィスのフェデックスと、今週発生した貨物機墜落事故の現場となったケンタッキー州ルイビルのUPSという、配送会社の主要物流拠点であるため、今回の削減は小包サービスの遅延にもつながる可能性がある。
