加州のニューサム知事、2026年の選挙後に「大統領選への出馬を検討」と発言(10/28)

【ロサンゼルス27日】カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)が、23日にサンノゼで収録されたCBSニュース「サンデーモーニング」の独占インタビューで、2026年の中間選挙後に大統領選への出馬を検討すると述べた。
 州知事の任期が2027年1月に終了し、任期制限により知事への再選が不可能となるニューサム氏は、いかなる決断も数年先の話だと述べた。
 インタビューでニューサム知事は、現在、来月4日に実施される特別選挙で、自身が主導するカリフォルニア州の住民投票案「提案50」の可決に注力していると述べた。この案が通れば、州民主党が米下院選挙区の境界を一時的に変更し、同党に有利な区割りを行うことが可能となる。ニューサム知事は、来週の特別選挙で決着がつくこの取り組みを、トランプ大統領がテキサス州などの共和党支配州に対し、来年も下院での僅差の多数派を維持しやすくするため、連邦議会選挙区画の変更を迫っていることへの対応と位置付けている。
 ニューサム知事は「これは民主主義の問題だ。この共和国の未来に関わる。建国の父たちが命を懸けた理念、つまり法の支配であって『ドンの支配』ではないという理念に関わる問題だ」と述べた。
 ニューサム知事は現在58歳。これまでに主要な激戦州を訪問しており、今年7月にはサウスカロライナ州を訪れた。同州は現時点で2028年大統領選挙の民主党予備選第1戦開催地と予定されているが、変更の可能性もある。
 司法省は、カリフォルニア州とニュージャージー州の選挙を監督するため、独自の監視員を派遣すると発表した。ニューサム知事はこの動きを非難し、トランプ政権による民主党への威嚇策だと指摘した。司法省によれば、その目的は「透明性の確保、投票用紙の安全対策、連邦法の順守」にあるという。
 カリフォルニア州の住民投票案「提案50」には、オバマ前大統領も支持を表明しており、先週にはニューサム氏やボランティアらとビデオ通話に参加した。

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