【ロサンゼルス28日】今月初めにロサンゼルス・ダウンタウンでICE(移民関税執行局)の取り締まりに反対する抗議デモが行われた際、建物への落書きや破壊行為の被害が深刻化したが、ダウンタウン地区では28日、同地区のイメージ回復を目指す数百人のボランティアによる清掃活動が展開された。
今年初め、カレン・バス市長は、2026年のFIFAワールドカップと2028年の夏季オリンピックで世界が注目する前に、ロサンゼルスの街をきれいにしようと「シャインLA」イニシアチブを立ち上げた。
この一環として、毎月1回の清掃活動が組織された。ロサンゼルス各地から集まったボランティアは、土曜日にはハリウッドの一部のみで活動する予定だったが、直前になってスケジュールを拡大し、抗議デモ時に被害が及んだダウンタウン地区の清掃活動も意欲的に行われた。何百人ものボランティアがスプレーペイントをこすり、ゴミを拾った
バス市長は、「私たちの街の多くの人々が感じている恐怖は現実のものであり、地元のビジネス、家族、近隣に影響を与えている」と説明。「だからこそ、私たちが団結し、私たちの街を大切に思っていることを示すために、各地から市民らがこの街の発祥の地であるエル・プエブロに“シャインLA”で集まった。FIFAワールドカップのために世界中から人々がやってくるまであと1年。これから開催される大きなイベントのために、この街の最高の姿を見せよう」と呼びかけた。
参加者からは、この取り組みが功奏し、ロサンゼルスのダウンタウンを治安が悪い汚い場所だと思っている遠方に住む人たちのイメージ回復につながることに期待するとの声が聞かれた。
「シャインLA」で開催されるその他のイベントは、今後数日から数週間のうちに、同イニシアチブのウェブサイトで発表されるShineLA 。