【ロサンゼルス27日】2018年からメジャーリーグサッカー(MLS)の「ロサンゼルス(LA)FC」でプレーしてきた元メキシコ代表FWのカルロス・ベラ氏(36)が27日、現役引退を発表した。
ベラ氏は、34ゴールでMLS記録を樹立した2019年のMVPシーズンで脚光を浴び、ゴール(78)、アシスト(59)、出場試合(152)でLAFCのリーダーとなった。LAFCは2022年にMLSカップを獲得し、ベラ氏在籍中の2019年と2022年にサポーターズ・シールドのトロフィーを獲得した。
ベラ氏とLAFCとの契約は2023年で切れ、その後は未契約のままだったが、昨年9月にプレーオフの1試合で交代要員として4分間プレーした。LAFCは今シーズンの再契約を結ばなかった。
ベラ氏は声明で、「LAFCの創設に貢献し、クラブのためにトロフィーを獲得したことは私のキャリアのハイライト。このクラブは私と家族にとってとても大切なものであり、ロサンゼルスの素晴らしいファンと共に成し遂げてきたすべてを誇りに思う。ここロサンゼルスで、私の旅路の次の章を始めることに興奮している」と述べた。
引退発表と同時に、LAFCはベラ氏をチーム初の「ブラック&ゴールド・アンバサダー」に任命。ジョン・ソリントン・ゼネラルマネージャーは、「LAFCのブランドを成長させ、サポーターとのつながりを強化し、次世代の選手たちにインスピレーションを与え続ける」と語った。
カンクン出身のベラ氏は、チバスでユース時代のキャリアをスタートさせ、2005年に16歳の有望株としてアーセナルに移籍した。アーセナル在籍期間の大半をスペインのいくつかのクラブへのレンタル移籍に費やした後、レアル・ソシエダに移籍し、そこで6年間プレーした後、LAFCに加入した。
LAFCでの最初の数シーズンはMLSのベストプレーヤーの一人として、4度のオールスター選出と3度のMLSベストXI入りを果たした。MLS史上最速でキャリア通算75ゴール50アシストを記録した選手であり、メキシコ人ゴールスコアラーとしてはリーグ史上トップを誇る。
ベラ氏はメキシコ代表として2010年と2018年のワールドカップに出場したが、エル・トライの経営陣との確執もあり、代表チームから長期離脱することもあった。そして2020年に、国際サッカー界からの引退を宣言した。
LAFCは、9月21日にBMOスタジアムで行われる対レアル・ソルトレイク戦で、ベラ氏の活躍をたたえる催しを計画している。