【ロサンゼルス1日】低カロリー・低糖質のアルコール炭酸飲料「ハードセルツァー」が、2000年以降に成人した健康志向の強いミレニアル世代を中心にアメリカで売り上げを伸ばしている。
ハード(アルコール入り)のセルツァー(炭酸水)という意味のハードセルツァーは、蒸留酒(スピリッツ)を5%前後含有した炭酸水にフルーツ果汁やフルーツフレーバー、甘味料などを添加した飲料で、スーパーやコンビニエンスストア、酒店などで缶入りで販売されているレディ・トゥ・ドリンクだ。
市場を現在リードしているのは、ボストン・ビールが販売しているハードセルツァーのトゥルーリーブランドと、ハードセルツァーブームの先駆けとなった上述のホワイトクローブランドの2つで、両者合わせて市場シェアの75%を占める(2020年6月)。
これらに加え、2020年からさまざまなメーカーが市場参入しており、アンハイザー・ブッシュやクアーズといった老舗ビールメーカーに続き、コカ・コーラも2021年3月にハードセルツァーのトポ・チコを販売開始した。