【ロサンゼルス23日】ロサンゼルスのメトロは23日、交通機関で相次ぎ報告されている暴力事件を防止するため、銃やナイフなどの武器所持を知らせる「凶器検知システム」をパイロット・プログラムとして導入したと発表した。
この発表前日の22日早朝にも、ロサンゼルスのダウンタウンにあるメトロの駅で男性が刺される事件が発生。容疑者はすぐに身柄を拘束されたが、公共交通機関を利用する人々の不安は増大している。
ユニオン駅を含む複数の駅で導入されたこの「凶器検知システム」は今年12月まで使われ、その効果が検証される。乗客ひとりひとりではなく、ランダムにスキャンするという。
バス市長をはじめとする市当局は、2028年のロサンゼルス夏季オリンピックを前にセキュリティーの強化を目指しており、この「凶器検知システム」の効果を見極め、今後メトロのシステム全体に導入すべきかどうかを判断するという。