「LA Fitness」に対し、障害者差別の疑いで連邦訴訟 ADAに違反と主張(10/9)

【ロサンゼルス8日】「LA Fitness」(本社アーバイン)に対してこのほど、全米のジムやフィットネスクラブで障害者を差別しているとして、連邦訴訟が起こされた。

 この訴訟で司法省公民権部門は、「LA Fitness」が、障害者が施設を利用しやすくすることを怠り、追加料金を請求したことにより、「障がいのあるアメリカ人法(Americans with Disabilities Act=ADA)」に違反したと主張している。

 連邦検察当局は、「LA Fitness」がプールとスパのリフトを使用可能な状態に維持することを怠り、複数の障害者に被害を与えたと主張した。訴状では、”パトロンA “と呼ばれる人物は、別のLAフィットネスのプールリフトが壊れ、作動しないままであったため、従業員が彼女をプールから助け出さなければならなかったことがあると主張している。

 訴訟で説明された別の例では、脳性まひの男性が、リフトの故障のために2カ所のプールからはい上がることを余儀なくされた。連邦検察当局によると、”パトロンB “は一度プールから上がると、車椅子に戻るのに他人に頼らなければならなかったという。この店舗には、閉店前に男性の父親がその店舗と会社のスタッフらに壊れたマシンのことを知らせたにもかかわらず、リフトは壊れたままだったという。この利用者Bが「LA Fitness」の別の店舗に行ったところ、そこのプールリフトも壊れていた。

 「LA Fitness」の広報担当者は、「当社はADAを遵守する義務を真摯に受け止め、ADAのいかなる問題にも迅速に対応している」と述べた。

 訴訟では、差別の疑いによって被害を受けた人々に対する金銭的損害賠償も求めている。

 司法省によると、「LA Fitness」は約700店舗を展開する全米最大のオーナー制ジムおよびフィットネスクラブ・チェーン。今回の2つの事例とも、検察側は、利用者が障害を理由にプールを頼りに運動していたと主張している。 この訴訟では、同じような状況の苦情がさらに数件あったとしている。

 司法省は、同じような経験をした人は、1-888-392-5417または電子メール(Claims.LAFitness@usdoj.gov)で捜査官に連絡するよう呼びかけている。 

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