【ランチョ・パロス・バーデス2日】ランチョ・パロス・バーデス市議会はこのほど、地滑りによる地盤沈下と電力・ガスの供給停止による影響を受けた約280世帯の住宅所有者に対し、280万ドルの救済資金を支給することを承認した。
カリフォルニア州のニューサム知事が9月初旬、ランチョ・パロス・バーデスに非常事態宣言を発令。それ以来、ロサンゼルス郡のジャニス・ハーン参事の事務所が500万ドルの地滑り救済資金を提供した。その半分強が住宅所有者に支給され、被害を受けた不動産所有者にはそれぞれ1万ドルまでが支給される。
この資金は、物資の購入、家の修理、仮設住宅、その他の関連費用など、さまざまな用途に充てられる。参事事務所からの救済資金のうち、残りの220万ドルは、同市が現在行っている地滑りへの対応と安定化への取り組みを強化するために使われるという。
1日に開かれた市議会の会議では、同エリアでの地滑りはまだ動いているものの、これまでは1週間に平均13インチ動いていた地滑りの大きさが、8インチまで減速したとの地質学者の報告があった。