カリフォルニア含む3州で今年、自動車保険料が50%以上跳ね上がる可能性 「Insurify」がレポート(8/19)

【ロサンゼルス19日】自動車保険料に関するデータを提供する「Insurify」のレポートから、カリフォルニア州、ミネソタ州、ミズーリ州の3州で今年、自動車保険料が50%以上跳ね上がる可能性があることがわかった。

 保険料は、カリフォルニア州、ミネソタ州、ミズーリ州でそれぞれ54%、61%、55%上昇する可能性がある。2年以上にわたるインフレの高進を経験した消費者にとって、さらなる負担となるのは必至だ。

 レポートによると、典型的な米国の自動車保険契約は今年22%跳ね上がり、年末には平均年間保険料が2,469ドルになるという。これは、保険料が24%跳ね上がった2023年に続く値上がり。

 消費者物価指数は7月に2.9%まで低下し、2021年3月以来初めて3%を下回ったが、ドライバーの保険料率は上昇し続けている。「Insurify」は報告書で、「深刻化する気象現象が自動車保険料を押し上げている」と説明。例えば、「CCC Intelligent Solutions」によると、ひょう関連の自動車保険請求が包括的請求全体の11.8%を占め、2020年の9%から増加している。

 「Insurify」の分析によると、メリーランド州のドライバーは6月現在、年間フルカバーの平均保険料が3,400ドルと最も高い。保険料は年末までに41%跳ね上がり、3,748ドルになると予測されている。2番目に保険料の高い州はサウスカロライナ州で、6月の平均保険料は3,336ドルだった。年末までには38%上昇して3,687ドルになる可能性がある。

 気象現象とは別に、自動車保険料金を引き上げている理由がいくつかある。事故後の車の修理にかかる工賃や部品代など、保険会社が支払う費用が40%以上増加し、保険会社はその増加分をドライバーに転嫁している。また、事故の賠償請求に弁護士が関与するケースが以前より増えているため、示談金が増加しており、これも保険料を押し上げている。

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