【東京29日】日本国内の航空路線でもっとも長距離を踏破しているのは、ピーチの新千歳(札幌)〜那覇間の約2400kmだが、最短距離はどこかご存知だろうか。琉球エアコミューター(RAC)が運航する沖縄県の南大東島空港〜北大東島空港を結ぶたった13キロの路線だ。所要時間はたったの20分。大東諸島のこの2島は総合病院や高校がある「親島」を近隣にもたない、まさに絶海の孤島。
この「日本一短い航空路線」が2024年7月末をもって休止となることがわかった。休止の理由は「大東諸島の地元の方々の利用実態に合わせた利便性の向上」にあるという。両島間の移動にも一定の需要はあったものの、地元・大東諸島の人々が求めていた「那覇への移動」を優先した結果、日本一短い航空路線は閉じられることになった。
日本最短の航空路線はまもなく消えゆくが、那覇直通便の毎日運航によって、人や貨物の往来はさらに活発になるだろう。