世界最大の野生動物 横断歩道プロジェクトで 101フリーウェイの通行止め|知って楽しい豆知識VOL. 24

【Weekly LALALAウェブサイト4月15日のローカルニュースより 】 

 「アゴーラ・ヒルズを通るフリーウェイ101号線の通行止めが、世界最大の野生動物横断歩道プロジェクトのために、月曜日の夜から開始される。作業員が横断歩道の骨格となる数十本のコンクリート梁を持ち上げるため、フリーウェイの全車線がチェセブロ・ロードとリバティ・キャニオン・ロードの間で毎晩数時間閉鎖される。カルトランスは日曜日の夜、この閉鎖は今後数週間、月曜日から金曜日の午後11時から午前4時の間に行なわれると発表した。 」

 このニュースを読んでまず「世界最大の野生動物横断歩道プロジェクト」って何!?と疑問に思った人も多いのでは。アメリカでは、毎年100万頭の脊椎動物が自動車との衝突で命を落としていることが報告されています。また、サンタモニカの山岳エリアには大型ネコ科動物、シカ、ヘビ、トカゲなど様々な野生動物たちが暮らしています。ここで問題となっているのが、野生動物たちが全米で最も交通量の多い高速道路のひとつ101号フリーウェイを横断せざるを得ないこと。両側10車線にわたり、毎日約30万台の車が通ると推定されるこのフリーウェイで過去20年間で、車に轢かれて死んだマウンテンライオンの数は20頭ほどといわれています。

 危険にさらされている野生動物の命を救済すべく計画されたのが、世界最大の野生動物横断歩道プロジェクト「ウォリス・アネンバーグ・ワイルドライフ・クロッシング」です。総工費は9000万ドルと見積もられ、長さ約210フィート、幅165フィートにおよぶ野生動物のための陸橋の建設工事は、2022年春に開始、2025年初めまでに完了する予定となっています。

(4/17/2024)

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