南カリフォルニアの3カ所で大規模な山火事が起きている中、カリフォルニア州消防当局は18日、火災地の上空でのドローンの飛行を中止するよう一般市民に向けて公式に要請しました。ドローンの飛行が消火活動に大きな支障をきたすためで、カルフォルニア州消防局のダグ・ロス航空担当官は「ドローンが1機発見されるたびに、場所の特定や空気質の確認のために少なくとも約1時間はヘリコプターの作業が止まる」と訴えました。
ロス航空担当官によると、サンバナディーノ山脈で発生し、これまでに3万9000エーカーを焼き尽くした「Line Fire」では、上空にドローンを飛ばす人がいるため、これまでに何度か消火活動用の飛行機を着陸させなければならなかったといいます。
3カ所の大規模な山火事は、合わせると焼失面積が10万エーカー以上になります。そのほとんどは国有林。ニューサム州知事は、ビッグベアなどの地域を含むサンバナディーノ山脈に住む数千人が避難を余儀なくされている「Line Fire」の近郊を訪れた直後に、非常事態宣言を発表しました。
■山火事になぜ名前?「Line Fire」とは?
山火事には今回の「Line Fire」「Bridge Fire」「Airport Fire」のようにわかりやすい名前が付けられることもありますし、そうでない場合もあります。自然災害モデル化会社レッドゾーンのリリースによりますと、ほとんどの場合、山火事の名前は最初に担当した消防指令員によって決定されるそう。
名前は通常、火災の地理的位置や火災が最初に報告された道路などの名前が付けられます。それが、今回サンバナディーノ郡のBase Line Street(ベースライン通り)近くで発生し、現在燃えている「Line Fire」のケース。
ほかの2つの火災「Bridge Fire」「Airport Fire」は、どちらも火災が最初に報告された場所にちなんで名付けられています。
(9/26/2024)