【ロサンゼルス29日】世界保健機関(WHO)の下部機関である汎米(パンアメリカン:南北アメリカ大陸)保健機関であるPAHOは今月28日、1−3月期に南北アメリカ大陸で発生したデング熱の症例が前年同期の3倍に増加したと明らかにした。
特にブラジル、アルゼンチン、パラグアイで多く、PAHOのバルボサ事務局長は記者会見で「おそらく過去最悪のデング熱シーズンになる」と述べた。
PAHOが3月までに確認した南北アメリカ大陸のデング熱発症者は350万人超、死者は1000人超となっている。バルボサ氏によると、2023年通年に南北アメリカ大陸全体で確認したデング熱の症例は約450万件で、今年は過去最大に達する状況とみられる。
米疾病対策センターであるCDCCのデータによると、デング熱感染リスクがある地域に住む人は世界人口の約半分にあたる40億人だという。気をつけて過ごす必要がありそうだ。