CDC、コロナで5日間の隔離勧告を廃止 入院率と死亡率の改善で(3/1)

【ロサンゼルス1日】米疾病対策センター(CDC)は1日、コロナ感染者への対策を改定し、陽性反応後に勧められていた5日間の隔離勧告を廃止した。今シーズンの入院率と死亡率の改善を理由に挙げた。

 CDCは、新型コロナは依然として公衆衛生上の重要な脅威であるが、もはやかつてのような緊急事態ではなく、その健康への影響はますます他の呼吸器系ウイルス性疾患と似てきていると説明。今後は、新型コロナに特化した勧告を出す代わりに、インフルエンザや呼吸器合胞体ウイルス(RSV)と並んで、このウイルスによる「リスクに対処するための統一された実践的なアプローチ」を提供することに切り替えるとしている。

 CDCの新しい勧告によると、インフルエンザと同様、検査で陽性となり、重症化する可能性の高い人には抗ウイルス治療が用意されているが、リスクの高い人は全員、症状が出たら検査を受けるべきだとしている。

 また、新型コロナや他の呼吸器系ウイルスに感染した場合、CDCはマスクの着用を推奨している。これまでは、屋内で他の人の近くにいる場合、隔離をやめてから最大10日間マスクを着用することを推奨していた。

 今回の新しい勧告では、陽性反応後5日間は自宅に隔離するようにというパンデミック時代の呼びかけを終了する代わりに、呼吸器系ウイルスの症状を持つ人々に、解熱剤に頼らずに少なくとも24時間熱が下がり、症状が改善するまで家にいるよう促す。

 その後5日間、周囲の人にうつさないように距離を置き、換気を良くし、特に感染しやすい人の周りではマスクを着用するなどの予防策を取ることを勧めている。CDCのガイダンスでは、体調が回復してもまだウイルスを撒き散らす可能性があることを心に留めておいてと忠告。病気になっていた期間や病気の程度にもよるが、この時期には感染力が弱くなっている可能性が高いとも述べた。

 

 

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