性別公表写真撮影会の花火が原因の大規模山火事、父親が有罪認める(2/12)

【ロサンゼルス11日】サンバナディーノ山脈のふもとのユカイパにあるエルドラド・ランチ・パークで2020年9月に、生まれてくる赤ちゃんの性別を公表する写真撮影会の際に用いた花火が原因で、36平方マイル近くを焼き消防士1人が犠牲となる山火事を起こしたレフジオ・ヒメネス・ジュニア被告が9日、1件の過失致死罪と火災を引き起こした2件の罪を認めた。23日に拘留され、一年間の禁固刑に服すことになる。

 ヒメネス被告には、2年間の重罪保護観察と200時間の社会奉仕活動も言い渡された

 性別公表の写真撮影会が行われた2020年9月5日は強風が吹く空気が乾燥した日で、花火が雑草などに燃え移り、ヒメネス被告と妻のアンジェリーナさんがボトル水で消そうとしたが間に合わず、911コールをした。

 この山火事は約2ヵ月間燃え続け、消火活動に当たっていた消防士歴18年のチャールス・モートンさん(当時39歳)が9月17日に犠牲となった。

 ヒメネス被告の妻のアンジェリーナ被告もまた、火事の原因をつくった3件の軽罪を認め、1年間の略式保護観察と400時間の社会奉仕活動を言い渡された。同夫妻にはまた178万9,972ドルの賠償金の支払いも命じられた。

 この山火事発生から3年が経った昨年9月、米国森林局は、写真撮影会の際に用いられた発火装置型の花火の製造業者、販売業者、そしてヒメネス夫妻を相手取る訴訟を起こした。この訴訟では、使用された「スモーク・ボム」はカリフォルニア州では違法であり、欠陥品であることが知られていたと主張している。

 この山火事では13人が負傷し、5軒の家屋と15棟の建物が全焼し、周辺住民数百人が避難を余儀なくされた。2020年はカリフォルニア州で山火事が多発した記録的シーズンで、発生した山火事をトータルすると州の4%以上が焼失し、1万500棟近くの建物を破壊し、33人が死亡した。

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