アルコール配達アプリ「Drizly」を閉鎖 Uberが3年前に11億ドルで買収(1/16)

【ロサンゼルス16日】「Uber」はこのほど、3年前に11億ドルで買収したアルコール配達アプリ「Drizly」を3月に閉鎖すると発表した。

 「Drizly」は、「Uber」のフードデリバリーサービス「Uber Eats」と統合する予定だった。この閉鎖によって、「Uber」は今後、食事、食料品、アルコール類を一つのアプリで顧客に提供する「ワンストップ・エクスペリエンス」に集中すると、担当者は「CBS MoneyWatch」に語った。

 「Uber」が「Drizly」を買収した当時は、パンデミックによる外食の減少でモバイルによる注目が急増した。「Bloomberg Second Measure」によると、パンデミックの最盛期、主要な食事デリバリーサービスは前年比162%の伸びを記録した。しかし、パンデミックが収まるにつれ、消費者は宅配サービスを控えるようになっており、昨年12月にはそれらのアプリの利用が前年比で8%の増加にとどまったことがデータで示されている。

 また、米連邦取引委員会は250万人の顧客に影響を与えた2020年のハッキング事件を受けて、新たなデータ管理と、同社が必要としない個人顧客データの破棄を命じるなどし、これも「Drizly」閉鎖への決断につながった。

 モバイルアプリはユーザーのデータを販売することで収益を上げることができるため、データ収集量が少なければ利益が減る可能性がある。同社のプライバシー・ステートメントには、広告会社や調査会社を含む他の多くの企業と顧客データを共有していると記されている。 

※画像:https://drizly.com

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