フランス最後のたばこ工場 年内で閉鎖へ 工場の従業員30人まで減少(11/30)

【ロサンゼルス30日】AFP通信によると、たばこがコーヒーやワインと並ぶ文化的要素となっていたフランスで、最後のたばこ工場が年内に閉鎖されることがわかった。工場を所有する企業が、この秋9月下旬に従業員に通達していたことで判明した。

 閉鎖される工場は地中海に浮かぶフランス領コルシカ島にある「Macotab」社。たばこ大手フィリップモリスの委託で紙巻きたばこを製造していたが、秋に契約終了が通達されたという。工場の従業員は1980年代初めには143人だったが、現在は30人にまで減っていた。

 フランス政府は飲食店やカフェでの喫煙を禁止するなど、喫煙や受動喫煙による健康被害を減らす積極的な取り組みをしており、たばこの販売本数は近年激減していたという背景があった。 

 CNNニュースによると、11月28日フランスのルソー保健相は、国内のビーチや公園での喫煙を禁止する方針を明らかにしている。正確な日程は示さなかったものの、CNN提携局のBFMTVに対し「早ければ来年から罰金が科される可能性がある」と示唆した。またルソー氏は、たば
この段階的な値上げも発表。2025年には一箱12ユーロ(約1900円)、2027年までには一箱13ユーロ(約2100円)に値上がりするとしている。

 フランス政府は年間7万5000人にのぼるたばこ関連死の防止を目指し、相次ぐ施策を打ち出している。ルソー氏は「喫煙を軽く考えるのはやめる。それは我々がこの計画で望んでいることだ。喫煙のもつ楽しさ、娯楽の側面は捨てなければならない。予防可能なたばこ関連死が1日200件起きている。この数字に慣れてしまってはだめだ」と述べた。

 欧州では現在、ドイツとポーランドがたばこの主要製造国となっている。

「フランス最後のたばこ工場 年内で閉鎖へ 工場の従業員30人まで減少(11/30)」への1件の返信

  1. タバコを減らしてから肺がん死亡率は減ったのかな?
    私は吸わないが、昔からあったタバコ文化があっという間に消滅していく事に違和感しかない。

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