コロナワクチン接種継続は加州民の21% 夏を安全に、旅行前の抗コロナ経口薬入手もお勧め(8/1)

【ロサンゼルス31日】夏季に入り、新型コロナウイルスへの感染者がやや増えていると感じた人も多いのではないだろうか。過去3年間のピークに比べれば、入院も死亡もまだ非常に少ないのが現状だが、保健当局は今後の感染増減を注視している。現時点で知っておきたいことや、引き続き安全に過ごすためのヒントなどを紹介する。

 アメリカ国内全体では、7月15日までの一週間でコロナ新規感染者数は、その前の一週間に比べて10%増加したが、入院患者数は最低レベルを保っている。入院患者数が最も増加しているのは、南部、中西部(Great Plains)、ロッキー山脈の各州で、カリフォルニア州は今のところ「良好」。

 ロサンゼルス郡の排水中のコロナウイルス濃度は上昇傾向にある。州全体の検査陽性率は7.6%に達し、前月の4.1%から上昇した。カリフォルニア州公衆衛生局に報告されたコロナウイルス検査結果も先月より倍増。カリフォルニア州におけるコロナ感染による入院患者数は、まだ記録的な低水準にあるが、これまでのように減少はしていない。 

 夏の旅行がパンデミック時の最低記録から一気に戻る中、運輸保安庁は、全国的に6月30日が最も混雑した日となり、2019年の感謝祭後の日曜日に記録したこれまでの記録を上回ったと発表した。バケーションや会議がコロナ禍前の状態に戻り、ほとんどのアクティビティがマスクなしで行われるようになったことが感染の可能性を高めていると専門家は指摘する。

 カリフォルニア州公衆衛生局によると、州全体では、現在もコロナワクチンを接種し続けている州民は全体の21%で、州民の73%が一次接種(通常2回接種)を受けたパンデミック時に比べかなり減っているのがわかる。 

 国内では、感染後に服用可能な抗コロナ経口薬である「Paxlovid」が米国食品医薬品局(FDA)から完全に承認されており、感染リスクの高い人は、例えば海外旅行前の「Paxlovid」入手を医療従事者に相談することができる。そうすれば、万が一旅先などでコロナ陽性になった場合でも、すぐに薬を服用することができる。専門家は、自分が現在服用している他の薬と「Paxlovid」の飲み合わせが安全かどうかなどについて、コロナ感染前に医者に相談しておくと、安心して「Paxlovid」が早期に服用できるとアドバイスする。FDAによると、「Paxlovid」はコロナ感染による重症化や入院、死亡の割合を劇的に下げる。

 その他のコロナ感染予防のヒントは:

 ・たとえイベントへの参加が決まっている時でも、喉がイガイガしたり体調が優れないと感じたら、軽い症状であっても体調が回復するまで家で過ごす。

 ・屋外ではウイルス感染のリスクが減るため、イベントや集会では、可能であれば飲み物や食べ物は外で提供した方がよい。屋内でドアや窓を開けて換気を良くしたり、空気清浄機を使うのも効果的。

 ・感染しないためにはできる限り病人を避け、コロナ感染の症状がある場合は検査を受けることが賢明。マスクを常備し、必要に応じて着用できるようにしておくのも良い考え。例えば、飛行機で咳をしている人の隣に座った場合など、マスクの常備は効果的。

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