【サクラメント20日】カリフォルニア州当局は20日、冬の嵐で貯水池が満杯になったことと、記録的な積雪で流出水が増えたことから、都市や農場が必要とする水を100%供給することが可能になったと発表した。
「Department of Water Resources」の発表によると、州の「State Water Project」は、顧客2,700万人と75万エーカーの農地に給水している29の水供給機関に対し、100%の水配給を行う予定。「Department of Water Resources」は、3月の時点では、要求された水供給量の75%しか提供できない見通しを示していた。
州当局が最後に、都市や農場が必要とする水を100%供給できたのは2006年だった。
一方、連邦政府の再生利用局は、「Central Valley Project」の水の割り当てを2017年以来初めて100%に引き上げることを発表しており、州の農業中心地に連邦の水が提供されることに期待が高まっている。
3年にわたる干ばつで、全米で最も人口の多いカリフォルニア州では水の供給量が極端に減少していた。
しかし、昨年12月から冬の嵐が立て続けに襲来し、広範囲に洪水を引き起こしたりインフラに損害を与えるなどの被害も出たが、シエラネバダ山脈では700インチもの積雪が記録された。「Department of Water Resources」によると、20日時点で州全体の貯水量は、その日の平均の105%となってる。また、今週の時点で干ばつを脱した州の地域は65%を上回った。
「Department of Water Resources」は同時に、気候変動の時代には、極端に雨の多い年の後に乾燥した年が続くことがあり、州が干ばつに逆戻りする可能性があると警告し、引き続き慎重に水を使用するよう促した。
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