【ロサンゼルス17日】ダウンタウンLAにある「Union Pacific鉄道」の線路で、列車の貨物コンテナから小包などが盗まれる犯罪が日常化しており、警察当局などが「列車盗難対策チーム」を結成。同チームによりこのほど、ネットワークを作り窃盗を繰り返していた容疑者22人が逮捕され、被害額は1,800万ドル以上と見積もられた。
「Union Pacific鉄道」によると、2020年10月から2021年10月の間に、列車からの盗難は365%も急増した。今年1月には、泥棒に荒らされて廃棄された数千個の箱や小包が散乱する「Union Pacific鉄道」の線路の様子がニュースで映し出され、取り締まり強化を求める声が高まった。それ以降、ロサンゼルス市警は窃盗容疑で700人以上を逮捕した。鉄道側は、線路への侵入を食い止めるための壁や、照明と防犯カメラを設置するなどの対策を取り、警察への通報は一時約60%減ったというが、釈放された逮捕者が再び窃盗を繰り返すケースもあるといい、犯罪件数は再び増加しているという。
市警は、今回の逮捕者以外にもまだ窃盗グループは存在するとみており、今回の大規模な取り締まりが犯行の継続を食い止める引き金になるよう望んでいる。