【ロサンゼルス11日】ロサンゼルス郡当局は10日、新型コロナの新規感染者数の一日平均が先週、約1,300人で、その前の週の約1,000人から増えており、過去2年間の冬季同様、今月に入って徐々に感染率が増加傾向にあることを報告した。
同局によると、一週間の平均感染率も上昇傾向にあり、先週は住民10万人中86件で、2週間前の65件から増加。この平均値が10万人中100件に達した場合は、屋内でのマスク着用を「強く奨励」することになる。現在は、マスク着用は各自の判断に委ねられており、顧客への着用義務は各ビジネスが独自で決めている。
ロサンゼルス郡内の病院でのコロナ陽性患者数は11日、500人以上となり、一日の平均死者数は7人。今月初めの一日平均死者数10人~12人には及ばないものの、感染と入院の増加に応じて今後死者数も増えていく可能性があるという。
気温が低下する冬季は屋内に人が集まる機会が増えることから、特に換気が不十分な場所ではウイルスが蔓延し感染を拡大させる危険性が高い。
ロサンゼルス郡公衆衛生局のバーバラ・フェラー局長は、最近になり確認された新型コロナの新たな変異株「BQ.1」「BQ.1.1」が郡内で急速に広がり初めていると報告。感染力の強いこれらのBQ亜種が今後数週間で急増し、全感染者の3分の1以上を占める可能性があると述べた。
フェラー局長は、オミクロン株対応の「2価ブースター・ワクチン」が、BQ亜種にも有効だと考えられると説明。資格がある住民の接種率は非常に低いと述べ、接種奨励への広報活動を強化する計画についても話した。
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