加州 秋学期から中高の授業開始時刻を繰り下げに(7/15)

【サクラメント14日】カリフォルニア州は、この秋の新学期から中学校と高校の授業開始時間を遅らせるという、これまでにない法律を導入する。

コロナウイルスが大流行する前、公立高校の平均始業時間は全米で午前8時、カリフォルニア州では午前8時4分であった。そしてコロナ禍に加州の一部では、バーチャル学習に切り替えた結果、授業開始時間が遅くなった。

専門家によると、ティーンエイジャーの慢性的な睡眠不足は、学業成績の悪化や心身の健康問題、薬物乱用や居眠り運転につながるという。このような公衆衛生上のリスクがあることから、米国小児科学会は、学校の始業時間を午前8時30分より早めないよう呼びかけている。

一晩に60分でも余分に睡眠をとることで、長期的な健康問題を回避する大きな効果が期待できるとしている。

カリフォルニア州の法律を提唱し、最近「The Sleep-Deprived Teen」という本を出版したLisa L.Lewisによると、すでに学校の開始時間を遅らせた地域では、良い結果が出ているとしている。そして、ニューヨーク州やニュージャージー州など他の州でも、現在同様の法案を検討している。

 

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