LA市、6月から水まきを週2回に制限  時間帯や曜日も設定、スプリンクラーは8分まで(5/10)

【ロサンゼルス10日】歴史的な干ばつへの対応策として、ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は10日、6月1日から屋外での水まきを週2回に制限するルールを発表した

 対象となるのは、「 L.A. Department of Water and Power(LADWP)」の顧客で、屋外での水まきは現在は週3回とされているが、6月からは2回に制限される。

 この新ルールでは、すべての水まきは夕方以降か早朝に行われなければならず、午前9時から午後4時の間の屋外での水まきは禁止。また、アドレスの番地が奇数の家は月曜と金曜、偶数の家は木曜と日曜に水やりが許可される。

 スプリンクラーによる散水は、一カ所あたり8分間に制限され、節水ノズル付きのスプリンクラーの場合は、一カ所あたり15分間に制限される。取り締まりは、市内をパトロールする「Conservation Response Unit」が実施し、違反者に対しては警告から始め、必要であれば罰金やチケット制も導入するという。 

 ガルセッティ市長は、「近隣のその他水道局が実施する、週に1回だけの水まき制限に比べると、それほど厳しくない」と述べた。ロサンゼルス市民がこれまでに努めてきた節水行動のお陰で、水の蓄えに多少余裕があると、水まき制限を週に1回ではなく2回にした理由を説明した。

 南カリフォルニア最大の水供給会社「Metropolitan Water District of Southern California(MWD)」は先月、LADWPを含む加盟水道局6社に対し、6月1日から屋外での水やりを週1日に制限するよう呼び掛けた。

 しかしLADWPは、1970年代に効果的な節水活動を実施したことから、屋外での水まき制限を週に1回ではなく2回に増やすことが可能になったという。ロサンゼルス市は70年代以降も、水の需要を減らし続け、今では州で一人当たりの水使用量が最も少ない都市の一つになっているという。

 

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