過去48時間に5件の尾行強盗、LA市警が注意呼び掛け(4/13)

【ロサンゼルス12日】ロサンゼルス市警は12日、過去48時間に5件の尾行強盗が起きたと報告。尾行強盗の発生率は、昨年11月のピーク時に比べ先月は78%減少したものの、4月に入り再び上昇しているとして、注意を呼び掛けた。

 ロサンゼルス・ダウンタウンのジュエリー・ディストリクトでは11日正午頃、宝石店を出た女性が男2人に後をつけられ、ローレックスの時計を盗まれる事件が発生。容疑者は、女性が運転する車の窓を割り、助けを求めて車道へ出た女性を車ではね、銃を突き付けて腕時計を奪い逃走した。警察は、防犯カメラの映像を公開し、容疑者逮捕への情報を求めている。

 マイケル・ムーア警察署長は、高価な時計や宝石を身に付ける際には、尾行強盗に十分注意するよう警告した。

 昨年11月に発足した市警の「尾行強盗捜査班」を率いるジョナサン・ティペット警部によると、このような尾行強盗はほとんど前例がなかった。しかし昨年11月から急増し、今年4月までに、合計221件の尾行強盗が報告された。昨年11月には26件、今年3月には10件だった。

 警察当局は、尾行強盗にはサウス・ロサンゼルスの17のギャング団が関与しているとみている。

 尾行強盗は主にロサンゼルス西部で発生しており、主な発生件数は、ハリウッド地区で50件、ウィルシャー地区で46件、パシフィック地区で17件、ウエスト・ロサンゼルス地区で15件など。また、セントラル地区の49件のうち、40件はロサンゼルス・ダウンタウンのジュエリー・ディストリクトを中心に起きている。

 これら尾行強盗のうち、23件が発砲を伴う事件で、13人が撃たれて負傷した。

 

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