ウクライナ女性と激論をした

在日ウクライナの女性とラジオで話し合う機会があった。2022年2月24日ロシアのウクライナ侵攻以降、報道される映像で戦争の残虐さを改めて思い知らされる。多くの建物は破壊され、病院までがミサイルの標的にされているのだ。いったいこの瓦礫の中にどれだけの人々が亡くなっているのだろう。そんな現状を見てウクライナの女性の怒りは極限状態であった。そして憤りを込めてこう語る「世界の人にウクライナの現状を知ってほしい」「プーチンは地獄に落ちろ」「我々は決して逃げない」「ロシアの次の標的はポーランド、世界は一つになって下さい」「私たちは最後の最後まで戦う」「各国はロシアに経済制裁を」彼女の発言にラジオを聴いている多くのリスナーは共感を覚えた事だろう。

私はある思いを感じた。「我々は決して逃げない。祖国のためには死をも覚悟している。」ウクライナ国内で戦っている国民も彼女同様のモチベーションだと思う。批判覚悟で言うが、現状ではこの戦いは残念ながら圧倒的にロシアに分がある。そこが問題なのです。勝ち目のない戦いで尊い命を落として欲しくないと本気で願うのです!! 私がこのように話したら彼女は憤慨して「貴方には祖国が無くなる事がどんなことか分からない」と…。

確かに分からないかも知れないが、命の大切さは知っているつもりだ。生きていれば必ずまたチャンスはある!ロシア プーチンに復讐する機会は何度でも必ずある!少しでも早く戦争を止める事を世界中が考えないと犠牲者が増えるだけだ。ウクライナ市民は大切な家族を奪われ悲劇的な被害を受けている。まもなくロシア軍はキエフに総攻撃をかけるだろう。多くのウクライナ兵士と市民が死亡することになってしまう。これ以上の惨状は見たくない。

太平洋戦争の時、日本軍部の決断がもう少し早ければ東京大空襲も、広島、長崎への原爆投下という地獄も起こらなかったかも知れない。狂気のプーチンは何をしでかすか理解出来ない。停戦交渉でも身勝手な条件(ウクライナの非武装化)を変えるつもりはなさそうだ。次の交渉にドイツ、フランス、英国の首脳に参加してもらうのはどうだろうか。アメリカ大統領が参加すると逆に複雑化しそうな気がする。ここはヨーロッパ大陸同志の方が話が進むのでは。

こんな戦時下でも嬉しいニュースが入ってきている。隣国に避難したウクライナ国民がポーランド、ルーマニアを始め各国で温かく迎えられているというのだ。暫くは母国に帰れないかもしれないが少しでも平穏な日々を送って欲しいと切に願っています。

それにしてもプーチンお前は何様なんだ!

 

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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