車からガソリン抜き取る窃盗に注意、原油価格高騰で(3/11)

【ロサンゼルス11日】ガソリンの高騰が続く中、サイフォンポンプを使って車からガソリンを抜き取り盗む犯罪がロサンゼルス各地で報告されている。

 パサデナ市在住のジョージ・キャリアさんも被害者の一人。ミニバンから、タンク4分の1の量のガソリンが盗まれたため、その後は車を防犯灯の近くに駐車しているという。また、マルセナ・メナさんは、食料品の配達中に被害に遭い、車に戻ってきたらガスタンクがほぼ空の状態だったという。

 また、ガソリンスタンドでも車からのガソリン盗難の被害が報告されている。技術者として各地のガソリンスタンドをまわるエメリー・シェンさんによると、車のガスタンクに穴を開け、直接ガソリンを抜き取られた被害も報告されている。

 パサデナ市警のビル・グリセーフ警官は、ガソリンを盗むこの手の犯罪件数は、今のところ増えているようには思わないとしつつ、ガソリン価格の歴史的な高騰が今後も続く場合への懸念を示した。

 グリセーフ警官によると、最近の車のタンクには特殊なサイフォン防止装置が取り付けられているため、チューブをガスタンクに挿入することはできない。このため、窃盗団は車のガスタンクに穴を開けるなどの手荒な手段に出ている。ドライバーは、明るい場所や安全なガレージ、人通りの多い場所に駐車するようアドバイスし、要望に応じたパトロールの強化も約束した。

 

 

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