ハンティントンビーチ再開、当初発表よりも原油流出の被害少なく(10/11)

【ロサンゼルス11日】パイプラインからの原油流出で1週間以上閉鎖されていたハンティントンビーチの海岸が11日、再開した。

 ハンティントンビーチ市とカリフォルニア州は10日に共同で声明を出し、海水検査の結果、有害な原油が検出されなかったため、ビーチの再開を決めたと説明した。ビジターに、原油の匂いがする場所は避けるよう注意を促した。

 また、砂浜に打ち上げられた原油にまみれた物質や廃油ボールを見つけたら、触らずに当局へ知らせるよう要求。原油が肌に触れた場合は、石鹸と水、またはベビーオイルで洗い流すようアドバイスし、溶剤やガソリン、灯油などを肌に付けないよう警告した。

 ハンティントンビーチ市は、独立業者を雇い、ビーチの40カ所で水質検査を実施した。その結果、ワーナー通り北の一カ所のみで炭化水素が検出されたが、有害レベルは下回った。

 ハンティントン・ビーチの沖合約7キロにあるパイプラインから2日に原油の流出が見つかって以来、流出量は14万4,000ガロンと見積もられていたが、7日の会見で、この流出量は実際にはかなり少なく、約2万4,700ガロンと訂正された。パイプラインは、停泊していたコンテナ船のいかりによって破損した可能性も出ているが、詳しい調査には時間がかかる見通し。

 海岸では、1,600人以上が清掃作業などに従事し、海面の原油5,544ガロンが回収された。野生動物保護団体は10日、原油流出の被害にあった鳥50羽と魚8匹が発見されたと報告した。

 原油流出で被害を被ったとして8日、同エリアで漁業を営む会社やダイバー、シーフード会社らが、パイプライン保有の「アンプリファイ・エナジー社」(本社テキサス州)を相手取り、サンタアナ連邦裁に集団訴訟を起こしている。

 

 

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