【サウジアラビア4日】近年、世界各国が死刑廃止の方向に進むなか、サウジアラビアにおける「外国人死刑執行」の実態が明らかになり、大きな波紋が広がっている。
ドイツに拠点を置く人権団体「欧州サウジアラビア人権組織」がサウジアラビア国営メディア報道をもとに集計をおこなったところ、今年は11月17日時点でサウジアラビア国内で処刑されたのが274人であることがわかった。うち101人が外国人で、この数は34人であった2022年の約3倍で、1990年以降、過去最多を記録したという。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、2023年のサウジアラビアの死刑執行数は中国、イランに次ぎ3番目に多かったということだ。