HIV感染者・エイズ患者が増加 男性が97パーセント占める 日本 厚生労働省(11/6)

【日本6日】2023年に日本国内で報告された「HIV感染者」と「エイズ患者」の新規報告数はあわせて960件で、どちらも前年より増加したことがわかった。厚生労働省によると、減少傾向が続いていたなか、HIV感染者は7年ぶりに、エイズ患者は3年ぶりに増加した。どちらも男性がおよそ97%を占めている。

 感染経路は「同性間の性的接触」が最多で、HIV感染者では71.2%、エイズ患者では54.0%と半数以上を占めている。HIVの新規感染者は特に20代と30代で突出しているが、なかでも30〜34歳が最多。

 国立感染症研究所所によると、HIV感染症は根治はできない。しかし適切な治療で、血中ウイルス量を抑制することにより、免疫機能を維持・回復し、良好な予後を見込むことが可能となる。また性交渉による他者への感染も防ぐこともできる。長崎市では早期発見につなげるため、若い人が集まる「学園祭」にあわせて、長崎大学の構内で2007年から毎年検査を実施している。検査は「無料」で「匿名」。採血でHIV抗体の有無を調べ、約30分で結果が出るということだ。

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