大谷選手の夢って何?

 またドジャース大谷翔平選手の事を考えている。50&50達成出来るのか、気になって仕方が無い。と言うか、その事で頭の中が一杯で仕事が手につかない。試合で大谷選手がホームランを打ってくれれば満足なのだが、盗塁は出来なかったのか、盗塁が出来た試合でもホームランは出なかったのか、と更なる期待をしてしまう。ホームランを打つだけでも、盗塁をするだけでも見事なのに、ファンは両方を期待する。これってハンバーグとエビフライが同じお皿に乗っている感じ。元来ハンバーグ本体だけでも美味しいのに、ある時エビフライが加わると2倍の楽しみに。そうなるとハンバーグ単体だとちょっと物足りない感じになってくる。

 そんな状況下、大谷の愛犬「デコピン」の登場!びっくり!ワイドショー番組では大谷選手のホームランよりデコピンとの始球式に時間を割いている。確かにあの始球式は凄すぎた。マウンドにデコピンを残し、大谷選手がキャッチャーの位置に移動。いくら事前に練習していても、大観衆の中、普通なら心細くなって後を追って歩き出してもおかしく無いのに、健気にマウンドで待つ。そして合図と共にボールをくわえて一目散にキャッチャー大谷の元に。そしてハイタッチ!この瞬間、世界で一番有名なワンちゃんになってしまった。今まで野球にあまり興味の無かったワンちゃん好きの皆さんにも大注目となる。これってハンバーグ、エビフライに目玉焼きが乗った最強メニューでは。例えが貧弱ですみません。

 ファンの大谷選手への夢は分かった。では大谷の本当の夢とは。ドジャースに入団する会見で「僕が後何年、現役選手でいられるかわかりませんが、だからこそ勝つことを最優先にしてチームを選んだのも理由の一つです。」と発言している。そうなんです、50&50を達成して球史に残る個人的な大記録より、彼はレギュラーシーズンを勝ち抜きその先にあるワールドシリーズ優勝、チームメイトと美酒を浴びることに照準を合わせている。

 と、原稿を打っている間に大谷3盗塁の報道が…。困った、大谷の記録達成のスピードに原稿が追いつかない。印刷までのタイムラグも。これって私だけではない。世界中のマスコミが大谷選手の活躍に振り回されているのでは。こんな嬉しい事はない。時差ボケした記事も振り返れば改めて彼の凄さを再確認出来る。

 ところで、大谷選手にはなれないが、デコピンと同じ犬種を飼う事はできるかも。いや、もう既に大人気のなのでドッグショップでは無理かな、欲しいな、無理かな。

 

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■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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