VOL.33 FunじゃないRun
娘(5歳)の学校で「Fun Run」というイベントがあった。
Fun Run ・・・楽しい走り!?
普通のマラソン大会かと思いきや、このイベントの目的は学校の寄付金集めらしい。
「あらかじめ一周あたりいくら寄付するかを決め、当日子供が走った分だけ寄付をする」というものである。
値段設定は、1ドル・3ドル・5ドル、もしくは自分で提示した額で設定できる。
一周の距離がどれくらいかはわからない。
しかし娘はまだ1番下の学年だし、そんなに長い時間は走れないだろうから、まぁ10周ぐらいかな。
1周の金額設定は2ドルにしてみた。
さてFun Run当日。
「短っ」
学校の校庭に行くとあっという間に一周できるコースが目の前に現れた。
めっちゃ短いわ。
いよいよRunがスタート。1周目を終え、スタートラインに戻るとそこでPTAのスタッフさんが子供の背中にマーカーでチェックを入れ、走った周が記録される仕組みだ。
なんせ短いコースなので、5歳の娘もあっという間に10周。
全く疲れてなさそうやわ。
さらに10周
めっちゃ笑顔やわ
汗もかいてへんわ
さらに10周・・・そして20周。
え、もう30周?ということは60ドル寄付やんな。
そろそろやめてー!
頑張る娘を応援したい気持ちと、どんどん寄付金が増える複雑な気持ちの間で心がザワつき始める。
笑顔で走り続ける娘に、私は精一杯の
「水飲みや!水!水!」
私は、水分補給で時間を稼がせる作戦に出た。
いつ終わるねん、これ。
ここで校長がマイクを手にコースの中央にやってきて叫ぶ。
ほっ。終わりの合図かしら?
校長:You have a power!!!
先生一同:You hava a power!!!
ちゃうねん。
君たちにはパワーがある!!じゃなくて、
寄付金 やろ
you have money やろ
もっともっと走って寄付してくれ やろ
結局娘は46周走った。 汗
私は急いで寄付サイトの設定額を
2ドルから1ドルに変えた。
筆者:
きえぽわ
昭和の女
大阪生まれ 大阪育ち
学校も会社も大阪
人生初のアルバイトは巫女さん
2019年秋渡米(大阪⇒一家でロサンゼルスへ)
家族構成: 夫、子供2人(2歳と5歳と0歳)
趣味:タヒチアンダンス、日記(10歳から毎日)、数独
アメーバブログ: https://ameblo.jp/kiepowa