成人の5人に1人が「銃により死亡した家族がいる」と回答 KFF調査(4/13)

【ロサンゼルス12日】非営利の超党派組織「カイザー・フェミリー財団(KFF)」がこのほど発表した最新調査の結果から、アメリカの成人のほぼ5人に1人が、自殺を含め、銃により死亡した家族がいると答えたことがわかった。また、ほぼ同数にあたる回答者の約21%が、個人的に銃で脅されたことがあると答えた。

 調査によると、有色人種は、銃による暴力を目撃したり、銃で殺された家族がいると回答する傾向が強かった。その中でも、黒人の成人の3分の1以上が、銃で殺された家族がいると答えており、調査に参加した白人の回答者の17%、ヒスパニック系の18%と比べても、その割合が高かった。

 また、黒人成人の10人に3人、ヒスパニック系成人の5人に1人が、誰かが撃たれるのを個人的に目撃したことがあると回答した。

 調査結果によると、銃犯罪について、41%が「自分の住む地域はとても安全」あるいは「やや安全」と回答。一方、13%が「あまり安全ではない」、5%が「まったく安全ではない」と答えた。人種別では、黒人の成人6人に1人(17%)が「自分の住んでいる地域はまったく安全ではない」と答え、ヒスパニック系の9%を大きく上回った。

 また、「家族の誰かが銃犯罪の犠牲になることを毎日またはほとんど毎日心配している」と答えた成人は、黒人が32%、ヒスパニック系が33%で、白人の10%の3倍強となった。

 調査ではまた、全成人の41%が「家庭に銃がある」と回答しており、そのうちの75%が、「その銃は一般的な安全管理がされていない」と答えたという。KFFの公衆衛生専門家セリン・ガウンダー医師は、「米国小児科学会をはじめとする医療・公衆衛生団体は、銃を安全に保管することを推奨している。好奇心旺盛な子供が銃を見つけたら、それで遊ぶかもしれない。現に、子供や10代の若者の死因のトップが銃によるもので、その多くは予防可能だ」と話した。

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