ガルセッティ前LA市長が駐インド大使に就任 セクハラ疑惑経てやっと承認(3/24)

【ワシントンD.C.24日】ロサンゼルス前市長であるエリック・ガルセッティ氏が24日、カマラ・ハリス副大統領の前で次期駐インド米国大使への就任を宣誓した。

 ガルセッティ氏の家族も、ワシントンD.C.で行われた式典に同席した。 

 ガルセッティ氏の駐インド大使就任をめぐっては、元側近に対する暴行やセクハラの告発を無視したという疑惑に悩まされ、約2年の歳月を経て先週ようやく米上院で承認された。ガルセッティ氏はこれらの疑惑を繰り返し否定してきた。承認投票では、共和党員7人が賛成し、民主党員3人が反対票を投じ、52対42で可決された。

 ガルセッティ氏は投票後の声明で、「あまりにも長い間空席だった重要なポストを埋めるための超党派による決定的な投票結果に感激している。これから忙しくなる」と、意気込みを述べた。

 バイデン大統領は当初、2021年7月9日にガルセッティ氏を駐インド大使に指名。それが行き詰まったため、1月に再び指名した。

 ロサンゼルスのカレン・バス市長は声明で、「世界最大の民主主義国家の大使に任命されたことをお祝いする。世界におけるわが国の地位を強化する彼の能力は、世界的な都市を率いた経験、国際問題の学問的背景、海軍情報将校としての職務、そして大統領からの全幅の信頼から導き出される」と述べ、新しい職務でガルセッティ氏と協力することを楽しみにしていると話した。

 ガルセッティ氏は、ティーンエイジャーの時に両親と一緒にインドを初めて訪れた。1989年から1992年まで駐インド大使を務めた外交官のウィリアム・クラーク氏の息子が、ガルセッティ氏のカレッジ時代のルームメイトだった縁で、1990年にクラーク大使のゲストとして再びインドを訪問。この体験にインスパイアされ、カレッジでヒンディー語とウルドゥー語、インドの文化宗教史を学んだ「インド通」で、大使としての手腕に期待がかかる。 

 

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