若者や子どもの間で深刻:薬物中毒 ハロウィン・キャンディーはまず安全確認を!

ハロウィン・キャンディーはまず安全確認を!
人気お菓子袋に入った「レインボーフェンタニル」に注意

若者や子どもの間で深刻:薬物中毒

 ピンクやイエロー、水色など、カラフルなパステルカラーでキャンディのような色をしたフェンタニル「レインボーフェンタニル」による被害報告が増えています。子どもがお菓子と間違えて誤飲したり、ティーンの間で乱用され問題となっています。

 ロサンゼルス郡参事会の報告によると、ロサンゼルス郡内で過去一年間に、フェンタニルを含む違法薬物を過剰摂取した若者の事故は、少なくとも12件にのぼっています。ロサンゼルス統一学校区のバーンスタイン高校では、9月13日に15歳の女子生徒がフェンタニルの過剰摂取で死亡し、その後生徒1人が病院へ搬送され、今月初めにはエルカミノリアル高校の17歳の生徒がフェンタニルの過剰摂取で死亡しています。

 この事態を受けてロサンゼルスでは、幼稚園から高校までの全公立学校や郡の図書館で麻薬の作用を一時的に抑制する拮抗薬「ナルカン」が常備されることが決定しているほど、事態は深刻です。

ハロウィン間近のLAXで「SweeTARTS」「WHOPPERS」「Skittles」の袋に入ったレインボーフェンタニルが押収

10月19日、LAXで菓子箱入りのフェンタニル1万2千個が押収されました。水色の錠剤は、SweeTARTSやWHOPPERS、Skittlesなどのお菓子の箱・袋に入れられていたそうです。これらのお菓子は、ハロウィンで子どもらに配られる人気のキャンディーのため、警察当局は、ハロウィンで子どもがもらってきたお菓子を食べる前に、親らが中身の安全性を確認するよう注意を呼びかけています。今年に入ってから、虹色に製造されたフェンタニルや包装材に偽装されたフェンタニルが複数報告されているのです。

また、9月にはパサデナで大規模な麻薬捜査が行われ、大量のレインボーフェンタニルが押収されました。パサデナ警察によると、328,000粒のフェンタニル、2キロのコカイン、ゴーストガン、さらにカラフルな色をした「レインボーフェンタニル」が押収されています。

レインボーフェンタニル※1 参考写真: ららら連載『現役警察官YURIのつぶやき』より(YURIインスタグラム @1114lajpn)

トリック・オア・トリートで安全な都市第1位は?

ハロウィンで「トリック・オア・トリート」に出かけるのに最も安全な25都市が「Chamber of Commerce」により発表され、南カリフォルニアでは最上位でアーバインが6位に入りました。このランキングは、全米の300以上の都市を対象に、歩行者の死亡事故、暴力犯罪、窃盗、性犯罪者の登録数、警察官の数という5つのカテゴリーを考慮してまとめられています。
 「トリック・オア・トリート」で最も安全とみなされた1位の都市は、アリゾナ州のギルバートで、2位はマサチューセッツ州ケンブリッジ、3位はノース・キャロライナ州キャリー、4位はイリノイ州ネイパービル、5位はミネソタ州ロチェスター。
 南カリフォルニアのその他の都市では、グレンデールが9位、バーバンクが18位、トーランスが24位、ミュリエタが25位にランク付けされています。

(10/26/2022)

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