【シアトル15日】バッテリー式の航空機を開発するEviation Aircraftは7月1日、米国西部ワシントン州シアトル近郊の開発拠点で、通勤用航空機「アリス(Alice)」を公開した。同機は9人乗りで、440マイル(約815キロメートル、注2)を飛行することが可能。新型コロナウイルスの影響により1年遅延したが、2021年後半に試験飛行を開始する予定だ。連邦航空局による審査後、2024年のサービス開始を目指している。同じく西部のカリフォルニア州では、燃料電池航空機の開発が進んでいる。
同州ホリスターと英国に拠点を持つZeroAviaは既に小型航空機を使った試験飛行を行っている。同機はプロペラの後方に燃料電池を搭載し、水素タンク(注3)は翼の中に格納する。同社は、英国政府の支援を受けて、2020年9月に6人乗りの燃料電池航空機の試験飛行に成功した。同年12月には19人乗りの航空機〔航続距離約350マイル(注2)〕の開発に着手すると発表し、2023年早期の飛行を視野に入れている。同社の燃料電池は、スウェーデンのパワーセル(PowerCell)製で、パワートレイン(注4)全体の出力は600キロワットになるという。ゼロアビアは、このパワートレインの導入により、燃料費と機体維持費を75%引き下げることができ、その結果、輸送コストを約半分に低減できるとしている。
ロサンゼルス市に拠点を持つUniversal Hydrogenは、モジュール化した水素タンクを開発し、さまざまな航空機への導入を目指している。同社は航空機開発にも乗り出しており、2025年までに座席数50以上の航空機を開発することを予定している。
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