【ロサンゼルス24日】米国における麻疹(はしか)の感染者数が、このウイルス性疾患が「根絶」と宣言される1991年以来となる過去最高を記録した。
ワクチン導入以前、この病気は年間数百万人の感染者を出し、毎年400人から500人が死亡、1,000人が脳浮腫を患い、4万8,000人が入院していた。
昨年、米国では3人の麻疹による死亡が確認された。これは2015年以来の死亡例で、2003年以来の児童の死亡例でもある。昨年の死亡者は、テキサス州のワクチン未接種の学齢期の児童2人と、ニューメキシコ州のワクチン未接種の成人1人だった。
米疾病対策センター(CDC)によると、今年に入ってからこれまでに、全米で2,318件の麻疹の症例が報告されている。これは、1989年から1991年にかけて全国的に大規模な麻疹の流行が発生し、3年間で55,365例(1989年:17,914例、1990年:27,808例、1991年:9,643例)が確認されて以来、どの暦年よりも多い数値。
米国小児科学会のアンドルー・ラシーン会長は24日の声明で、「2026年も折り返し地点を迎えた時点で、米国は1991年以来最悪の麻疹の年を経験している。我々は、子どもたちに大きな被害をもたらす、回避可能な危機を目の当たりにしている」と述べた。これらの数千件の症例には、肺炎で入院した乳児に含まれるという。
ラシーン氏は、「数十年にわたり麻疹を抑制してきたこの国では、2025年1月以降、麻疹の流行が絶え間なく続いている。これを『新しい常態』として受け入れてはならない。この傾向を逆転させなければ、アメリカの子供たちは今後も代償を払い続けることになるだろう」と述べた。
保健の専門家たちは、米国が2000年に達成した「麻疹の根絶」という地位を失うことになると予想している。この地位とは、1年以上にわたり継続的な感染拡大が見られない状態を指す。カナダは昨年この地位を失っており、世界保健機関(WHO)によると、メキシコは麻疹の流行が報告されている世界トップ10の国の一つとなっている。
全米的に見て、麻疹のワクチン接種率は低下を続けており、大規模な流行を防ぐために専門家が必要としている95%という基準を下回っている。CDCによると、2024-25学年度において、幼稚園児の麻疹ワクチン接種率はわずか92.5%にとどまり、2019-20学年度の95.2%から低下した。CDCは、半数以上の州で前年度と比較して麻疹ワクチン接種率が低下したと述べている。
カリフォルニア州の幼稚園児における麻疹の予防接種率は、依然として95%という基準値を上回っている。2024-25年度、カリフォルニア州の幼稚園児の96.1%が麻疹の予防接種を受けたが、接種率が目標を下回っている郡もいくつかある。南カリフォルニアでは、幼稚園児の麻疹ワクチン接種率が93.7%のサンディエゴ郡とサンバナディーノ郡、および89.3%のカーン郡などが挙げられる。95%を下回る割合を示しているその他の郡は、カラベラス、デル・ノルテ、エル・ドラド、グレン、ハンボルト、ネバダ、サンタクルーズ、シャスタ、シエラ、サッター、トゥオルムネ。
CDCによると、今年全米で報告された麻疹の症例のうち、93%はワクチン未接種者または接種状況が不明な人々に発生した。感染者のうち、49%は5歳から19歳、20%は5歳未満だった。今年、150人以上の麻疹患者が入院を余儀なくされている。
今年、カリフォルニア州ではいくつかの集団感染が発生し、麻疹が拡大した。リバーサイド郡では1つの家族内で3人が感染し、シャスタ郡では教会グループのメンバー9人が感染したほか、サクラメント郡と隣接するプレイサー郡でも集団感染が発生した。
麻疹の感染が増加する中、米国の最高保健機関である保健社会福祉省(HHS)のトップには、ワクチン懐疑論者のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が就いている。米国小児科学会は、連邦政府の指導者たちが麻疹のリスクを過小評価し、麻疹・おたふく風邪・風疹を予防するワクチンについて誤った情報を流していると非難している。
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