【ロサンゼルス7日】FIFAワールドカップの試合観戦を楽しみにしていたファンが、チケット仲介大手のStubHub(スタブハブ)を相手取り、集団訴訟を起こしたことが分かった。購入したチケットが直前にキャンセルされたり、試合会場に入場できなかったりしたとして、消費者保護法違反や誤解を招く販売行為があったと主張している。
訴えを起こしたのはカリフォルニア州在住のファンらで、数千人規模の購入者を代表する形で損害賠償を求めている。訴状では、StubHubを通じて購入したワールドカップのチケットについて、試合直前になって取り消されたり、そもそも有効なチケットが存在しなかったりしたケースがあったと指摘している。
ある購入者は、メキシコ戦のチケット2枚を約2,300ドルで購入したものの、現地に到着した後にキャンセルを知ったという。返金は受けたものの、航空券や宿泊費など、すでに支払った旅行費用は戻らず、大きな損失になったと訴えている。別の購入者も、カリフォルニアで開催された試合のチケット代約1,900ドルを支払ったにもかかわらず、観戦できなかったとしている。
問題となっているのは、StubHubが掲げる「FanProtect Guarantee(購入者保護保証)」の対応だ。ファン側は、トラブル発生時に代替チケットを提供するとしていた保証が十分に機能しなかったと主張している。
一方、StubHub側は、現在係争中の訴訟についてコメントを控えているが、チケット移行に関する問題はFIFAのチケット管理システムに関連するものだと説明。問題が発生した場合は、代替チケットの提供や返金によって対応しているとしている。
今回の騒動では、第三者販売サイトを通じたチケット購入のリスクも浮き彫りになった。専門家の間では、実際には保有していないチケットを出品する「ゴーストチケット」や投機的な販売方法への懸念も指摘されている。
世界中のサッカーファンが数か月前から準備してきた夢の舞台。しかし、試合直前に届いた「チケット無効」の知らせが、多くのファンにとって忘れられない苦い経験となっている。今回の訴訟は、今後のスポーツイベントのチケット販売の在り方にも影響を与える可能性がある。
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