【ロサンゼルス30日】サンゲーブルバレーで捕獲された蚊からウエストナイルウイルスが検出されたことを受け、保健当局は、住民に予防措置を講じるよう警告している。
この警告は、ロングビーチで同ウイルスのヒト感染例が初めて報告された直後に行われた。
カリフォルニア州公衆衛生局によると、ウエストナイルウイルスは蚊を媒介とする感染症で、ヒトや一部の野生動物にとって致命的となる可能性がある。
サンゲーブルバレー蚊・媒介生物防除地区は29日、アルハンブラ市の監視用トラップで捕獲された蚊から同ウイルスが検出されたと発表した。同地区の科学プログラム担当ディレクター、トリスタン・ハラム氏は、「ウエストナイルウイルスは当地域に風土病として存在しているため、この地域では繰り返し懸念されている問題だ」と述べた。
ウエストナイルウイルスによるヒトへの感染のほとんどは致命的ではないものの、ハラム氏は、このウイルスに対する治療法やヒト用ワクチンは存在しないと警告した。「安全を確保し、健康を守るための鍵は、蚊に刺されないようにすること」とハラム氏。保健当局や害虫駆除当局は、住民に対し、長袖を着用したり、虫除け剤を塗ったりして、蚊に刺されないよう呼びかけている。
ロングビーチ市保健福祉局は先週、同市で初のウエストナイルウイルス感染例が確認されたと報告した。感染者は神経侵襲性疾患で入院していた。メイヨー・クリニックによると、この疾患は脳やその周囲の組織に炎症を引き起こし、永続的な脳損傷や死に至る可能性もあるという。同局によると、身元は公表されていないが、この患者は現在自宅で療養中だという。
ウエストナイルウイルスは米国、特にカリフォルニア州で広く見られ、ロサンゼルス郡ではさらにその傾向が強い。これは、このウイルスを媒介する蚊の種が南カリフォルニア地域に自生しているため。
サンゲーブルバレー蚊・媒介生物防除地区によると、この地域で最も一般的なウエストナイルウイルスの媒介蚊は、学名「Culex quinquefasciatus」として知られるミナミイエカ。
ウエストナイル熱やその他の蚊媒介性疾患のリスクは、通常6月から10月にかけての暑い時期に高まるので要注意。
【関連記事】
売ってないのに欲しくなる──米国“250周年クォーター”の入手方法とは
2026年版「独立記念日を最高に楽しめる都市」ランキング 花火・イベント・旅費で選ばれたトップシティ 米国250周年の影響