【ロサンゼルス18日】ロサンゼルスのダウンタウンにある、長年愛されてきたランドマークの一つの劇場が再オープンする。
不動産情報会社CoStarの報道によると、築100年近い歴史を持つマヤン・シアターに新たな運営会社が決定し、2026年初頭にナイトクラブとして再オープンする予定だ。
35年間この会場を運営してきたベテランナイトクラブ経営者のサミー・チャオ氏は、ヒルストリート1038番地にあるマヤン・シアターが今秋初めに営業を終了すると発表していた。当時、この閉鎖により、歴史あるこの建物の将来は不透明な状況となっていた。しかし、新たなテナントがマヤン・シアターを再生させ、ダウンタウンのナイトライフの中心地としての伝統を引き継ぐ計画を立てている。
1927年8月に開場したマヤン・シアターは、ロサンゼルスの建築事務所モーガン、ウォールズ&クレメンツ社によって設計され、メキシコ人芸術家フランシスコ・コルネホが精緻なマヤ文明復興様式の内装を手がけた。この劇場は当初、ミュージカルコメディを中心とした本格的な劇場として運営され、演劇作品を上演していた隣接するベラスコ・シアターと連携して運営されていた。
数十年にわたり、マヤン劇場は数々の変遷を経てきた。スペイン語の演劇公演や映画上映から、1970年代にはアダルト映画を上映していた時期もあり、1989年にはロサンゼルスの歴史文化記念建造物に指定された。報道によると、マヤン劇場の再開は2026年1月を予定している。
※画像:The L.A. Historic Resources Inventory.
