アマゾンで販売された20万個以上のモバイルバッテリー、発火・火傷リスクでリコール(12/8)

【ロサンゼルス7日】「米消費者製品安全委員会(CPSC)」はこのほど、アマゾンで販売された約21万個の携帯用リチウムイオン電池式モバイルバッテリーを、火災や火傷の危険性があるとしてリコールした。
 リコール対象は、2021年8月から2022年4月にかけてアマゾンで販売されたINIU 100,000mAhポータブル充電器(モデルBI-B41)。本体は黒または青でINIUロゴ入り、前面に肉球型のLEDライトが付いている。
 当該製品は過熱・発火の恐れがある。メーカーによると、過熱に関する報告は少なくとも15件寄せられており、うち11件は火災発生により軽度の火傷や物的損害が発生したという。
 本リコールの対象となるのは、シリアル番号が000G21、000H21、000I21、000L21のポータブル充電器のみ。

 該当のモバイルバッテリーを購入した客は、直ちに使用を中止し、INIUの公式リコールページにて製品シリアル番号を確認し、全額返金手続きの申し込みをするようアドバイスされている。
 リチウムイオン電池は、電子機器、家電製品、コードレス工具、電動自転車など幅広い製品に使用されており、多数の過熱や火災の事例と関連付けられている。「全米防火協会(NFPA)」は消費者に対し、リチウムイオン電池を搭載した製品において、異臭、変色、過度の発熱、変形、液漏れ、異常な音を確認した場合、使用を中止すべきだとしている。
 発火リスクがあるため、リチウムイオン電池は一般ごみ、戸別回収容器、電池リサイクルボックスにも廃棄できない。CPSCは、リコール対象のリチウムイオン電池や機器の適切な廃棄方法について、自治体の家庭有害廃棄物(HHW)収集センターに問い合わせるよう消費者に推奨している。

※画像:Consumer Product Safety Commission
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