カリフォルニア州ニューサム知事 96億ドルの経済刺激策に合意を発表

バイデン大統領による1.9兆ドルの経済刺激策
ニューサム州知事による96億ドルのゴールデン・ステイトの経済刺激策がスピーディに前進

 

2月22日、アメリカ国内での新型コロナウィルスによる死者数が50万人を超したと発表がありました。カリフォルニア州での新型コロナウイルス感染者は3,428,518人、死者数は48,344人(2月18日現在)。2回目のワクチン接種者も増える中、感染者数はピーク時からは減ってきているものの、まだまだ予断を許さない状態です。

 

そんな中、ニューサム・カリフォルニア州知事は、コロナの影響で経済的困難を受けている人や家族、企業への救済策をもっと早めるためのパッケージ政策「Golden State Stimulus」に合意したことを発表しました。現在、労働者や中小企業を支援することを目的とした96億ドルのカリフォルニア経済救援策の一環として、州議会で正式な承認が待たれています。

 

バイデン大統領の経済刺激策が前進

アメリカ全体では、バイデン大統領によって提案された1.9兆ドルの経済刺激策が米連邦議会上院で可決。下院でも今週をめどに採決が行われる予定です。

現在の法案には、年収75,000ドル以下の個人に対する1,400ドルの小切手給付のほか、失業給付を8月29日まで週400ドル追加する措置が含まれています。またChild Tax Creditプログラムについて、6歳以下の子供に対して3,600ドル、18歳以下に3,000ドルに拡大する支援策が含まれています。

 

加州ニューサム知事の刺激策が合意

バイデン大統領の1.9兆ドルの経済救援策が大きく前進をみせる中、カリフォルニア州では、ギャビン・ニューサム州知事が2月17日、コロナウイルスの影響で経済的困難を受けている人や家族、企業への救済策をもっと早めるためのパッケージ政策「Golden State Stimulus」に合意したことを発表しました。労働者や中小企業を支援することを目的とした96億ドルのカリフォルニア経済救援策の一環として、カリフォルニア州議会で正式な承認が必要とされており、近く投票が行われる予定です。

Golden State Stimulusとは?
ニューサム知事によって打ち出されたコロナ救済パッケージであるGolden State Stimulusは、コロナウイルスのパンデミックによって経済的困難を受けた個人、団体、ビジネスなどに提供されます。具体的には、低所得の住人に対する現金給付の提供や、中小企業補助の拡充、ライセンスフィーの免除を提供します。また、企業に対する免税措置の提供や、コミュニティカレッジの学生に対する緊急財政支援も含まれています。

 

●個人や家族への直接給付
2020年に加州勤労所得税額控除(EITC)を受給する世帯(通常、年収$30,000以下)に、1回のみの$600の直接給付。加えて、個人用納税者番号(ITINs)を持つ納税者に1回のみの$600の給付(世帯年収$75,000以下の収入が対象)。加州EITCの資格のあるITIN納税者は、合計で$1,200を受給することが可能。この支払いは、2020年の納税申請の後、すぐに支払われるとされています。

 

そのほか、

 

●中小企業への最大$25,000の補助金について、4倍の予算措置を行う、など。

 

●加州ABCを通じたレストランやバーライセンスについて、2年間の料金を免除する。

 

●コミュニティカレッジの学生に対する緊急財政支援を行う。

 

ニューサム知事は、「パンデミックと戦い復興を続ける中でこのアクションは、大勢のカリフォルニア州住人に対して非常に重要とされることです」とコメントしています。

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