【チノヒルズ22日】ロサンゼルス地域の2つの銀行の元支店長が、顧客から数十万ドルを詐取したとの疑惑に関するFBI捜査の一環として、銀行詐欺と個人情報窃盗の罪で起訴された。
FBIは金曜日、アーケディアとインダストリー市にあるCarthay Bankの2つの支店を管理していたウェイシン・トニー・チェンに対する起訴を発表した。
連邦起訴状によると、チェンは顧客の住宅ローン担保信用枠と預金口座に不正アクセスし、自身の不正口座に資金を移すことで、資金を詐取したとされている。
チェンは、銀行詐欺5件、加重個人情報窃盗1件、虚偽記載8件の罪で起訴されている。
FBIによると、チェン容疑者は銀行の支店長として勤務していた当時、計画を企てており、融資の対象となる申請者に対し、融資が却下されたと偽装していたものの、実際には申請者の名義で当座預金口座を開設し、署名を偽造していた。
そして、融資が承認されなかった事実を隠すため、これらの偽造口座に資金を移していた。
また、ローンの返済を試みた一部の顧客から現金を受け取っていた疑いもあるが、チェンはその支払いを融資に充当する代わりに横領していたとみられている。
チェンは連邦捜査の対象となり、先週、チノヒルズの自宅で逮捕された。2025年8月14日に初出廷し、1万ドルの保釈金を支払って釈放された。
起訴内容通り有罪判決を受けた場合、チェンは銀行詐欺の各罪で最高30年の連邦刑務所収監、加重身元窃盗の各罪で最高2年の連邦刑務所収監、そして虚偽記載の各罪で最高40年の刑に処せられることになる。
この事件は現在、FBIと連邦預金保険公社監察総監室によって捜査中である。
