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高木潤 Jyun Takagi
ゲーム翻訳家 Localization Translator
XSEED / Marvelous Inc.
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「会話を通してキャラクターを際立たせていくこの世界は魅力的です」ゲーム翻訳という業種をご存知だろうか。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなど日本のゲームは世界で注目されている。これらの作品が世界でヒットする背景にはローカライズ(地域対応)という作業を必ず通らねばならない。ローカライズとはその国の文化・言語・習慣にあわせて調整することで、もちろんその根幹は日本語を英語に翻訳することから始まる。翻訳された英語がFIGS(フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語)へと二次翻訳され、世界へ出ていく。ゲーム業界で翻訳家として22年間活躍している高木潤さんに話を伺った。
1970年ヤマハに勤める父の駐在時にLAで誕生。「父の言うことは絶対」という強い父と専業主婦の母、そして兄と弟がいる5人家族。1972年にOCのフラートン市に引っ越し、1977年の本帰国までこの地で過ごしたが、突然の変化には動じなかった。「離れたくないという感情もなく、新しい日本の環境にすっと慣れました」しかし運命とは常に変化を伴うもの。1980年小5の途中で再び米国へ戻ることに。世界を駆け巡る駐在サラリーマンに帯同する妻と子供の大変さが伺える。元々住んでいたフラートン市に戻ったため、同じ校舎、知っている友達ではあったが、それでも米国を離れた3年間は大きく「自分の英語は小1止まり。全くついていけませんでした」と語る。土地が変われば性格が変わるもの。日本では積極的だったがここでは引っ込み思案な子となった。このとき突破口となったのは得意だった算数とアート。これが出来たおかげで周囲に認められたという感覚があった。段々と慣れていき、現地校高校卒業。その後は日本の大学に通っていた兄の影響でICUに入学し社会学を学んだ。「米国の大学も受けましたが、自分にとっては日本の大学に進むことが自然でした。ICUは日本にいながら米国の環境に身を置ける大学でした」
カルチャーショックを受けたのは卒業後、日本IBMに入社してから。満員電車での通勤、縦社会文化。持病が悪化し、長野五輪のシステム構築の後、退職。「こっちに帰ってこないか」という両親の誘いで帰米。その後はHonda of Americaで翻訳業務に従事した。「純粋に翻訳の仕事がおもしろいと感じました」2003年Square Enix入社。ここからゲーム翻訳の世界にどっぷりと浸かっていく。Sega of Americaでは『龍が如く』シリーズを手がけた。2023年 XSEED/ Marvelousに転職後、現在に至る。「ゲーム翻訳はビジネス翻訳にはない創造性があります。将来は本を書きたいです。翻訳ではない自分のストーリーを」彼の手によって世に解き放たれた言葉は今日もゲームに興じる世界中の人々の目に刻まれているのだろう。


(6/27/2025)
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