アジア系の歴史教える日系人大学教師が車に衝突され重傷 ヘイトクライムの可能性で警察が捜査(5/14)

【ロサンゼルス13日】大学で人種差別を含むアジア系米国史を教える日系アメリカ人の男性教師が先月、路上で襲われる事件が起き、警察はこのほど、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性があるとして捜査を始めた。

 被害を受けたのは、「イースト・ロサンゼルス・コミュニティーカレッジ」でアジア系の歴史や人種差別史を教えるアキ・マエハラさん(71)。モンテベロで4月29日午後10時頃、電動バイクに乗っていたところ、背後からセダン車が近づいてきて衝突された。

 マエハラさんは、衝突される直前に中国系に対する差別用語を叫ぶ声を聞いたと話しており、顔全体を覆うヘルメットをかぶっていたことから自身がアジア系だということはわからなかったはずだと述べ、容疑者は顔見知りの人物である可能性を指摘。警察当局に、大学で人種差別史を教えていることについて嫌がらせを受けていたと話し、容疑者の可能性がある人物の名前を告げたという。

 ベトナム戦争の退役軍人でもあるマエハラさんは、この衝突事故で脳しんとうと頬骨骨折を含む大けがをおい入院していた。

 マエハラさんの治療費などを集めるGoFundMeページが友人により立ち上げられ、14日までに3万ドルの寄付が寄せられた。マエハラさんはこのページ上、13日から教壇に戻ると発表。教え子へのメッセージとして、「白人差別主義者に教育を妨害させない。自由と解放への闘いは世代ごとに進化して生涯続くが、コミュニティーで連携しすべての人のための正義を達成するために行動することが大事」と述べている。

「アジア系の歴史教える日系人大学教師が車に衝突され重傷 ヘイトクライムの可能性で警察が捜査(5/14)」への2件のフィードバック

  1. 心痛むニュースです。まえはらさんが人種差別について教鞭をとり続ける姿勢に敬意を表したいです。速やかな回復を心より祈っております。

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