【ロサンゼルス5日】コンプトン市はこのほど、ベトナム戦争中の勇敢な行動から死後に名誉勲章を受章した同市出身の黒人米海兵隊、故ジェームズ・アンダーソン一等兵の功績をたたえ、郵便局に同氏の名前を命名した。7日に記念式典が開かれる。
米国議会名誉勲章協会によると、1967年2月28日、アンダーソン氏の小隊は、包囲されたパトロール隊を救出するため、カムロー近くの密林に飛び込み、険しい地形で激しい銃撃戦を繰り広げた。敵の手榴弾が彼と仲間の海兵隊の隣に着弾した時、アンダーソン氏はためらうことなくそれをつかみ、胸に引き寄せ爆風を吸収した。それから1年以上経った後、海軍長官からアンダーソン氏の家族に名誉勲章が贈られた。
それから約60年後、ジョー・バイデン大統領がハブシティ郵便局の名称を「PFC James Anderson, Jr.郵便局ビル」に変更する命令に署名し、アンダーソン氏の功績が故郷で永遠にたたえられることになった。
アンダーソン氏は幼少期をコンプトンで過ごし、センテニアル高校を卒業後、ロサンゼルス・ハーバー・カレッジに進学して法律を学んだ。しかし、ベトナム戦争が本格化する中、1966年初めに海兵隊に入隊することを決めた。