LA市、差別的な「bag policy」で「Smart & Final」に罰金 公民権局が苦情を申し立て(3/11)

【ロサンゼルス11日】ロサンゼルス市当局は11日、アフリカ系の客のみに入店時バックパックを預けるよう求めたとして、スーパーチェーン「Smart & Final」とその警備業者「Non-Stop Security Services」に対し、それぞれ1万ドルと5,000ドルの罰金を科すと発表した。

 ヒューゴ・ソト・マルティネス市議が代表を務める公民権委員会が11日の会見で発表した。公民権局によるこの種の罰金としては初となる。

 差別的クレームを受けたと訴えたのは、アフリカ系のコーリー・ブラウンさん。2022年9月にフィゲロア通り沿いにある「Smart & Final」に入店した際、警備員にバックパックをカウンターに預けるよう求められたため、ブラウンさんは自宅にバックパックを置いて再び来店した。そして、アフリカ系以外の客はバックパックを持ったまま店内での買い物を許されていることに気づき、ロサンゼルス市の公民権局に苦情を申し立てた。

 その後の同局による調査の結果、この「Smart & Final」店舗における「bag policy」が、客の外見に基づき実施される差別的なものと判断された。

 公民権局は2020年に設立され、市民法および人権法を執行する権限を持つ。ペッパーダイン大学の法学部と連携し、発足以来約20件の人権に関わる苦情に対応してきた。

 公民権局は、商業、教育、雇用、住宅などで公民権侵害に遭遇した住民は、213-978-1845に電話するか、LACivilRightsClaim.comで苦情を申し立てるよう勧めている。

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