【ロサンゼルス15日】今、イギリスではセルフレジの見直しが進んでいるという。イギリスのスーパーマーケットチェーン店「ブース(Booth)」は、ほぼすべての店舗でセルフレジを廃止し、人間の従業員が対応するレジと入れ替えているという。BBCによると、セルフレジを残すのは28店舗中2店舗のみだそうだ。
「セルフレジは遅い、信頼できない、冷たい感じがするとの顧客からの苦情を受けての決定だった」とブースの最高責任者ナイジェル・マレーは語っている。「私たちは人と話をするのが好きですし、人間によるサービスを提供する場所に大きく舵を切ったことを非常に誇りに思っている」と続けた。
BBCによると、ブースはおそらくイギリスで初めてセルフレジを廃止するスーパーマーケットだ。イギリス国外に目を向ければ、ウォルマートやコストコなど、セルフレジの見直しを進めている小売業者は少なくない。しかし、アメリカではその理由が異なる。ウォルマートは今年9月、ニューメキシコ州アルバカーキにある少なくとも3つの店舗でセルフレジを廃止すると発表した。これは万引きの増加に対する苦情が従業員と顧客の双方から上がったためだ。
ただアメリカ人は、イギリス人と違ってセルフレジ自体は好きなようだ。PlayUSAが1000人を対象におこなった調査によると、回答者の約66%は人間が管理するレジよりもセルフレジがいいと答えている。アメリカでのセルフレジ文化は今後も広がっていくだろう。