【ロサンゼルス6日】ロサンゼルス市議会は6日、発泡スチロール製品の販売・流通を禁じる条例を可決した。26人以上の従業員がいるビジネスを対象に、2023年4月から施行され、従業員25人以下の小規模ビジネスに対しては、一年後の2024年4月から施行されることになる。
同様の発泡スチロール製品禁止条例は、全米の150以上の都市ですでに実施されており、大都市ロサンゼルスが加わったことでより多くの市に模範を示すことができると支持者は期待している。
条例によると、発泡スチロールは生分解性や経済的なリサイクル性がなく、主成分であるスチレンは発がん性の可能性があると分類されている。また、発泡スチロールの容器に入った食品に化学物質が溶け出したり、ゴミとして川や海に流れ込み有害になる可能性が高いと説明している。
条例では例外も認めている。それらは、”全体がカプセル化された”あるいは耐久性のある材料で封入されたサーフボードやクーラー、工芸用品、医薬品、医療機器、生物材料の包装、チャイルドシートやライフジャケットなどの安全装置、市外であらかじめ包装された製品の販売など。また、医療施設や住宅介護施設はこの条例の対象外となっている。
ロサンゼルス市議会は、同条例について顧客や企業を教育するためのアウトリーチ・プログラムを実施することも決議した。また、店舗側が顧客に再利用可能な袋を提供することを義務付ける条例も可決された。