鬼滅の刃 4月22日からLAで公開!
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
作品の魅力と映画館情報
ロサンゼルスでは、コロナ禍のために、ほぼ1年間映画館が閉まったままでしたが、3月15日から映画館の再開が許可されています。吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんによる漫画『鬼滅の刃』の一部を映画化した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、瞬く間に『千と千尋の神隠し』(316.8憶円)がもつ日本歴代興行収入記録を更新し、歴代1位の座に就きました。現在もこの興収記録がどこまで伸びるか、引き続き熱い注目を集めています。
その映画が、ここロサンゼルスでも4月22日夜から上映されます。今回は、歴史的映画となった『鬼滅の刃』の作品の魅力、映画館の公開情報をチェックしていきましょう。
映画情報
▼映画の英語版表記は? Demon Slayer the Movie : Mugen Train
▼映画の日本語版表記は? 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
▼原作は? 漫画「鬼滅の刃」吾峠呼世晴作
▼上映時間は? 1時間57分
▼どんなストーリーなの?
時は大正。炭を売る少年・炭治郎(たんじろう)はある日、鬼の仕業で家族を失い、唯一生き残った妹・禰豆子(ねずこ)は鬼に変貌してしまう。妹を人間に戻したい炭治郎は、禰豆子とともに旅に出て鬼殺隊の一員となる。短時間で40人以上が姿を消してしまった無限列車で次の任務についた二人は、仲間の善逸(ぜんいつ)、伊之助、鬼殺隊の柱の一人である煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)とともに、絶望の道を辿る無限列車のなかで鬼と対峙するが・・・。人を喰らう鬼たちと戦う若者たちのお話。
(C)吾峠呼世晴/集英社
▼いつから始まる?
先行上映は4月22日から。通常上映は4月23日から。
▼どこで見られる?
初日である4/22(木)~上映される映画館情報(一部)
☆AMC Burbank 16(125 E Palm Ave. Burbank, CA)
☆AMC Burbank Town Center(#345 201 E Magnolia Blvd. Burbank, CA)
☆Universal City Walk(100 Universal City Plaza, Universal City, CA)
☆Cinemark North Hollywood(12827 Victory Blvd, North Hollywood, CA)
☆Cinemark Baldwin Hills(4020 Marlton Avenue, Los Angeles, CA)
☆AMC Century City 15(10250 Santa Monica Blvd. #2000, Los Angeles, CA)
4/23(金)~上映される映画館情報(一部)
☆AMC Burbank 16(125 E Palm Ave. Burbank, CA)
☆AMC Burbank Town Center(#345 201 E Magnolia Blvd. Burbank, CA)
☆Universal City Walk(100 Universal City Plaza, Universal City, CA)
☆Laemmle NoHo 7(5240 Lankershim Blvd, North Hollywood, CA)
☆AMC Sunset 5(8000 West Sunset Blvd, Los Angeles, CA)
☆Regal LA Live& 4DX(1000 West Olympic Blvd, Los Angeles, CA)
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作品の魅力に迫る!
▼そもそもどこで掲載されていたの?
『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11号から2020年24号まで連載されていました。すでに物語は終了し、コミックスの最終巻も2020年12月に発刊されています。
▼漫画は全部で何巻あるの? 全23巻
▼ジャンルは? 少年漫画。時代劇。ダーク・ファンタジー。
▼略称は? 鬼滅(きめつ)
▼いつ人気に火がついたの?
2019年4月にテレビでアニメ化されてから、多くの人がこの作品のもつ底力と圧倒的な魅力に気がつき、爆発的な人気に火がつきました。
▼社会現象になると誰も予想しなかった?
担当編集者によると「当時の『鬼滅の刃』は面白いけれど、ここまでのヒット作になると思われていませんでした。ただアニメーション制作がufortableさんに決まり、最初のPVができた頃には、これは他とは違うぞという確信が生まれました。漫画の『鬼滅の刃』はそこまでアクション描写に比重を置いていませんが、ufortableさんは逆にそこを得意とするスタジオです。面白いストーリーとキャラクターは漫画が担い、ものすごいアクションと綺麗な映像はアニメが追求してくれる。このふたつが合わさったからこそ最強のアニメになったのだと思います」(集英社 編集者・高野健、吾峠呼世晴四代目担当)
▼主人公・炭治郎の魅力は?
人食い鬼を退治する鬼殺隊の隊員である炭治郎は、つまり殺傷を生業とする身なのですが、もともとは炭を担いで山を下り、父親亡き後の家族を養うためにせっせと働き、しかも街では多くの人に愛され、必要とされ、彼自身がそんな期待に愚直に応えるタイプです。作品冒頭では妹を守るために剣士に歯向かっていく自己犠牲的な一面もあり、勇敢で、努力家で、信念は強いけれど押し付けがましくなく、人の話をよく聞き、人の事情をよく想像する、仲間を大切にする優しい少年です。
▼作品の魅力①「勧善懲悪ではない世界」
人の生死を正面から描き、生きることのせつなさを訴えてくる作品です。この作品の優れた特徴は、すべての登場人物を丁寧に描き、すべてに作者の感情が通っていることです。一回きりしか登場しない敵の鬼でさえもそれは同じで、決して勧善懲悪の世界を描いているわけではありません。生きとし生けるものへの敬意と慈しみが通底しています。悪であろうと、醜かろうと、みんな必死で生き、死ぬとしても、滅ぼされるとしても、最後まで必死に生きている。その姿を見よ、というメッセージがあります。
私たちの世界も一緒なのではないか、とふと考えさせられます。いつ死んでも、いつ失われてもおかしくない。ただ鬼がいないだけで。コロナ禍においては、特に日本人に響いたメッセージとなったのではないでしょうか。
▼作品の魅力②「刀以外、何も持ってない」
鬼を退治する剣士たちは、刀と自分の技術だけで戦っています。毒を得意とする部隊もいますが、刀以外、ほかに武器はありません。つまり、ほぼ生身で鬼と戦うのです。そこがこの作品のもうひとつの魅力です。鬼のほうが強いなかで、力をあわせ、力の限りを尽くし、ぎりぎりで戦うのです。勝つことも敗れることもあり、実に正々堂々としています。『鬼滅の刃』は喪失の物語です。失っても戦う話に私たちは胸を熱くするのではないでしょうか。
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